痩せるヨガは存在しない⁉ヨガの本質と綺麗になるための活用方法

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痩せるヨガ
ヨガ初心者

ヨガ初心者

ヨガは瘦せるって聞いたのに、なかなか痩せない。なんで…?

そんな風にモヤモヤしてはいませんか?

ヨガがダイエットにも効果的と知って、1度ヨガを始めてはみた。でも、なかなか痩せられずにストレスを感じている…という方、実は意外と多いんです。

そこで当記事では、痩せるヨガの有無や、ダイエットにおすすめのヨガのポーズ、そして、ヨガを通して綺麗に生まれ変わる方法をご紹介していきます。

痩せるヨガは存在しない⁉その理由とは

ヨガは美容にもいいし、ダイエットにも向いてる。そんな風に思われる方は多いのですが、実はこれ、半分正解で半分は間違っています

なぜなら、本来ヨガは痩せるためにするものではないから。

もちろん、ヨガをして結果的に綺麗になったり、痩せたりする方はおられます。

しかし、痩せるためだけにヨガを続けようとすると、なかなか結果が出ずに途中で挫折してしまう方は多いのが現状

だからこそまずは、しっかり痩せるためにも、ヨガの効果とその本質を知っておきましょう!

ヨガは美容には向いている!

ヨガには、確かにデトックス効果や美容効果があります。

ヨガは、全身をバランスよく、くまなく動かすため、血流が良くなり、身体を内側から活性化させる特徴があります。血流が良くなると、冷えや浮腫みが解消したり、基礎代謝が上がったりするなど、複合的な美容効果が期待できます

また、ヨガの適度なエクササイズの要素もプラスされるため、冷え性の方が汗をかきやすくなるなど、デトックスの効果も期待できるのです。

他には、次のような効果があります。

ヨガで得られるデトックス・美容効果

  • 姿勢がきれいになる
  • 血行が促進される
  • 顔色が良くなり、表情がいきいきとする
  • しなやかな筋肉がつく
  • 基礎代謝が上がる
  • エネルギー消費が促される
  • 自律神経のバランスが整う
  • 全身を細部までくまなく動かすため、身体の機能が高まる
  • インナーマッスルが鍛えられる
  • 身体の柔軟性が高まり、日常の動作が楽になる
  • 身体をスムーズに動かせるので、フットワークが軽くなり、行動量が増える
  • 深呼吸によるロングブレス効果で腹筋が鍛えられる
  • 便秘解消
  • 発汗が促される
  • 血流やリンパの流れが良くなる
  • 身体の毒素や老廃物を排出する力が高まる
  • 発汗と水分摂取により、お肌のオーバーターンが促される

このように、身体にとって良い循環が生まれるため、より良いコンディションを保つのに役立ちます。健康的でヘルシーなスタイルを目指す方には、おすすめの美容法といえるでしょう。

ヨガはダイエットに向いていない⁉

しかしながら、ヨガで痩せようとすると、かなり難易度は上がります。なぜなら、ヨガの本質はダイエットではないからです。

もちろん、ヨガをしている方には綺麗な方が多く、くびれもしっかりと出ているため、一見するとダイエット効果があるようにも感じますが、それは副次的なもの

実はヨガ=ダイエットの価値観で日本に広まったのは、2003年以降のこと。

マドンナを筆頭とするアメリカのハリウッドセレブ達が起こしたヨガブームのイメージが、そのまま日本にも伝わってきた結果、「ヨガはダイエットにいい」という考え方が浸透しました。

これは、第二次ヨガブームと呼ばれています。

しかしながら、ヨガ=ダイエットという考え方は、ヨガの本質からかなり離れています

ヨガの本質は、痩せるではなく向き合う

では、ヨガの本質とはいったい何なのでしょうか。

一言で表すと、「ヨガの本質は、自分自身と向き合うためのツール」です。

ここで少し、ヨガの歴史をご紹介します。

ヨガの歴史を知ることで、より一層ヨガを美容に役立てることができるので、ここで学んでおきましょう(興味のない方は読み飛ばしてください)。

もともとヨガは、5000年ほど前にインドで発祥しており、日本には平安時代に中国から伝わってきたものです。この頃のヨガの主な目的は瞑想でした。

そして、1919年に中村天風という人物が、ヨガを心身統一法として日本で本格的に広めます。ヨガを通して瞑想し、積極的な日々を送るために、心身統一法では、ヨガで心と身体を整えるという価値観が軸となっています。

その後は、ヨガを生活の中に取り込む、海外でも有名な沖ヨガを沖正弘氏が考案したり、三浦関造氏が現代ヨガの主軸であるハタヨガを広めた結果、結果的にフィットネス的な側面の強いヨガが、日本で普及していきました(第一次ヨガブーム)。

そして徐々に、世間の興味を惹きやすいヨガ=ダイエットという考え方が作り上げられ、多くの現代の日本人は、ヨガの本質が薄まったヨガエクササイズで痩せようとしているのです。

痩せるヨガのポーズ3選をヨガインストラクターが解説!

とはいえ、ダイエットに効果的なヨガのポーズというのは、一応存在します。

ヨガインストラクターの古城美季さんに、痩せるヨガのポーズを3つ教えていただきましょう!

古城美季
【古城美季さんのプロフィール】
ヨガ指導歴8年目のフリーヨガインストラクター。2015年にRYT200を修了後、スタジオ、オンラインレッスンを含めて3000時間以上の指導歴を持つ。ひとりひとりの心と身体に合わせたパーソナルなレッスンを得意とする。

瘦せるヨガのポーズ①プランクポーズ

古城さん-プランクポーズ

プランクポーズは、体幹を鍛えて、全身の筋肉量を増やす効果が期待できます

プランクポーズのやり方

  1. 四つん這いになります。手幅は肩幅、足は腰幅に開き、つま先を立てておきます。
  2. お腹に力を入れて、片脚ずつ後ろに引いて膝を伸ばします。かかとを強くけり出して、脚を強く使いましょう。
  3. 頭からかかとまでを斜め一直線に保ち、3~5呼吸(30秒ほど)ゆっくりと深呼吸をします。
    ※お尻が上がったり、腰が反ったりしないように、お腹にしっかりと力を入れて呼吸を深めましょう。

痩せるヨガのポーズ②ねじった椅子のポーズ(パリヴリッタ・ウトゥカターサナ)

古城さん-ねじった椅子のポーズ(パリヴリッタ・ウトゥカターサナ)

ねじった椅子のポーズ(パリヴリッタ・ウトゥカターサナ)は、お尻や太ももなど、大きな筋肉を鍛えつつ、深いツイストをすることでウエストの引き締め効果が狙えます

ねじった椅子のポーズ(パリヴリッタ・ウトゥカターサナ)のやり方

  1. 真っ直ぐに立ちます。足は腰幅に開き、つま先を正面に向けて、足裏をしっかりと床に根づかせます。両手を胸元で合掌し、お腹に力を入れておきましょう。
  2. 息を吸いながら背筋を伸ばし、息を吐きながらお尻を後ろに引いて膝を深く曲げます。空気の椅子に座るつもりで、できるだけお尻を後ろに引きましょう。膝がつま先よりも前に出ないように注意します。
  3. 息を吐きながら胴体を右にねじり、左腕を右の太もも外側にかけます。骨盤の位置がずれないように、左の足の付け根を後ろに引く意識を持ちましょう。
  4. 巻き肩にならないように鎖骨を左右に開き、背骨を伸ばしたまま、3~5呼吸(30秒ほど)ゆっくりと深呼吸をします。左側も同様に行ないましょう。
    ※膝を深く曲げて腰を落とし、脚にしっかりと力を入れることで上体が安定します。キープをしている間は、吸う息で背筋を伸ばし、吐く息でツイストを深める意識を持つとポーズが深まります。

痩せるヨガのポーズ③橋のポーズ(セッツバンダーサナ)

古城さん-橋のポーズ(セッツバンダーサナ)

橋のポーズ(セッツバンダーサナ)は、背中やお尻、太ももの裏側など、身体の背面のシェイプアップに役立ちます。胸を開くことで呼吸が深まり、血流が良くなる効果も期待できます。

橋のポーズ(セッツバンダーサナ)のやり方

  1. 仰向けになり、両膝を立てます。脚は腰幅に開き、つま先は正面に向けます。
  2. お尻とかかとの距離を拳ひとつ分に縮めます。両腕は体側に添えて、手のひらを下向きにします。鎖骨を左右に開き、肩と二の腕をしっかりと床に根づかせておきましょう。
  3. お腹に力を入れて、息を吸いながらお尻を持ち上げ、腰、背中も持ち上げます。足裏と肩、腕、手のひらで床を強く押して、背骨を下から順番に持ち上げる意識を持ちます。
  4. 3~5呼吸(30秒ほど)ゆっくりと深呼吸をします。
    ※キープの間、腰が反ったり、膝が内股になったりしないように気をつけましょう。肩甲骨を胸に向かって押す意識を持つと、より胸が開きやすくなります。

痩せるヨガのポーズで痩せるわけではない

ここまで、ヨガの本質やヨガの歴史、痩せるヨガのポーズをご紹介してきました。

しかしながら、これらポーズのヨガを続けたからといって、必ずしも痩せるわけではありません

こういったヨガのポーズを通して、あなた自身の身体や心と向き合った結果、結果的に痩せていくのです。

ヨガを通してご自身の身体と向き合うことで、食生活のことを振り返ることもあれば、睡眠について想いを馳せることもあるでしょう。日ごろ感じているストレスについて、感じることもあるかもしれません。

そういった”気づき”と向き合い、1つずつ生活を紐解いていくことで、結果的に痩せていく。そして、綺麗になっていく。ヨガの本質はそこにあるのです。

痩せるだけじゃない!美しく綺麗になるためのヨガ活用法

そこで、痩せるため以外にも使える、綺麗で居続けるためのヨガ活用法を、ヨガインストラクターの古城美季さんに解説していただきます

ヨガの活用法①体幹トレーニングとして

ヨガは、普段使われていない筋肉を刺激して、身体を活性化するといわれています。特に、身体の深部の筋肉(インナーマッスル)にアプローチができるため、体幹を育む効果が期待できるのです。

数百種類あるといわれているヨガのポーズは、それぞれ期待できる効果があります。例えば、脚力の強化や、腹筋、背筋を鍛える効果などです。

古城さん

古城さん

目的に合わせてクラスやポーズを選んでくださいね!

ヨガ活用法②骨格を整えて姿勢改善

ヨガでは、身体は土台から整えると考えられています。身体の土台は「骨・骨格」。ヨガは、関節の可動性が高まり、背骨を伸ばす効果が期待できるため、姿勢改善にも効果的です。

姿勢は、外見のイメージを決める大きな要因になります。背筋がスッと伸び、肩の余分な力が抜けた姿勢の綺麗な人は、佇まいも凛として美しく見えるもの

古城さん

古城さん

ヨガで身体の骨組みを整え、所作も軽やかな「姿勢美人」を目指しましょう!

ヨガ活用法③心を穏やかにし、内面から輝く

ヨガは、自分と向き合い、心を整えるツールです。心が穏やかな人は、落ち着いて見えますし、ふとした表情や雰囲気に柔らかさが表れます。

古城さん

古城さん

心に余裕があると、周りの人にも優しい気持ちで丁寧に接することができますよね!

また、人々を包み込むような穏やかな雰囲気のある人に癒される人も多いでしょう。

情報があふれ、目まぐるしく移り変わっていく現代。だからこそ、いつも自然な笑顔で、穏やかな人は美しい

ヨガは痩せるためだけではなく、身体の内側から美しく綺麗になるためのメソッドです。

もし、本気で痩せることを重視するのであれば、次の記事でご紹介しているような「痩せるためのレッスン」をしっかりと受けるべきです!

食事指導がオンラインで受けられる!おすすめのオンラインダイエットTOP2を徹底比較

【目的別&難易度別】おすすめのオンラインヨガ8選と簡単な活用方法

古城さん

古城さん

ダイエットも美容も成功させて、新しい自分に生まれ変わっていきましょう!

【まとめ】ヨガで痩せたり、身体の変化を感じるためには時間がかかる

当記事では、痩せるヨガの真実についてお伝えしてきました。

たしかに、ヨガを通して、今のあなたを変えることはできます。そして、ヨガで実際に体の変化を実感するには、ある程度の時間がかかります。

その期間は人それぞれ違いますし、身体の反応の良さによっても違うので、どれくらい続けたらいいということは一概には言えません。

しかし、これだけは言えます。

変化を実感することを目標にして頑張ると、人は挫折しやすい

だからこそ、まずは習慣を身に付けることが大切です。

無理なく続けられる習慣さえ作ってしまえば、あとは自然と変わっていきます。

ちなみに、新しい行動を3週間続けると習慣になると言われていますので、まずは3週間続けることを目標にやってみましょう!

そうすればきっと、あなたは理想の自分に生まれ変わることができるでしょう!

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